高待遇な製薬会社へ転職
製薬会社は、薬剤師の約15%が活躍している人気の就職・転職現場となっています。
製薬会社で働く場合、薬剤師でも様々な業務内容があり、メリットやデメリットが異なってきます。
しかし、他の職種と比べると収入も高く安定しており、福利厚生も充実していることが魅力となっています。
新卒で製薬会社に就職する人もいれば、薬局や病院勤務から製薬会社に転職するケースも多く見受けられます。
高待遇・好条件の求人は人気が高く、競争率が高くなる傾向があるので非公開求人となっていることが多いです。
製薬会社に興味がある人は、まず転職サイトに登録して非公開求人を確認することをおすすめします。
人気の高い研究・開発職の業務
薬剤師の中で製薬会社を希望する場合、研究職として就職・転職希望する人が一番多いです。
研究職は、新薬開発や薬を製造する技術研究など様々な研究業務に従事します。研究業務の特徴としては、成果が出るまでに非常に長い時間を費やすうえ、全ての研究成果が結果に結びつことがないため、根気が重要になってくる業務となります。
また、研究業務に従事する薬剤師は薬科系大学の修士課程以上の人が多く、大手製薬会社となれば旧帝国大学をはじめとする名門大学出身の薬剤師ばかりとなっています。
次に開発職は、研究段階薬品を実際に人に投与し、安全性や有効性などを分析・評価など行なう職業となります。
臨床試験は病院などの医療機関で行ってもらうため、現場の医師や看護師と接する機会が多くコミュニケーション能力が必要になってきます。
開発職も研究職と同様に修士学以上の学歴が必要となってくるハードルの高い業務となります。
高給を目指せるMR職・MS職の業務
製薬会社の求人で最も多いのがMR(医療情報担当者)の職種となります。MRとは、医師や薬剤師に対して自社の医薬品の有効性や安全性などについて情報を提供することが主な仕事となります。
MRの役割はあくまで医薬品の情報提供を行い、適切な使用を促すことが本来の任務であり営業して販売活動をしていくことではありません。
また、MRと似たような略語にMSという職種がありますが仕事内容は異なってくるので注意が必要です。
MSとは製薬会社ではなく医薬品卸会社に所属している営業担当のことをさします。医療機関や製薬会社から仕入れた医薬品などを医療機関に販売しているのがMSの仕事になります。
MSは複数の医薬品の特徴を比較しながら提案していくので、幅広い商品知識と商談能力が必要となってきます。
MRはMSと違って価格交渉などの営業スキルは要求されませんが、忙しい医師から煙たがられたり、雑に扱われたりするので信頼関係を築くにはコミュニケーション能力と辛抱強さが非常に重要になってきます。
上記の業務は薬剤師の資格が必須なわけではないので、薬学の専門性を活かしきれないこともあります。したがって、MRやMSの経験しかないと薬局や病院への転職が厳しくなることが考えられます。しかし、MRの平均年収は500万から1000万円と高額な年収が期待できます。